片付けは生き方のレッスン 『「持ちすぎない」暮らし』を読んで
1.「持ちすぎない」暮らしを目指したい
一ヶ月前から急に片付けに目覚めた私ですが、最近素敵な本に巡り会いました。
それは
金子由紀子著
『「持ちすぎない」暮らし』。
持ちすぎない、これをできている人がどれほどいるでしょうか。
大学近くのアパートから大した荷物も持たず実家に戻ってきたはずの私ですら、毎日不要な捨てる物が出てくるんです。
本・服・靴・雑貨などなど。
また、捨てるという行為はこんなにも大変だったのかと気づきました。
物を持ちすぎずに暮らすコツや、それがどれほど私達を豊かな生活に導いてくれるかがこの本には書かれています。
2.持ちすぎないにはどうすればいいの?
持ちすぎない人になるには、物に頓着する必要があります。
これでいいや、これも買おう、と物を持つことに無頓着だと物が増える一方だからです。
そこで著者は「必要」という動機と、単純に欲しい!という「欲望」を分けて考えてるべきだと言っています。
確かに必要なものと欲しいものが一致することは大切ですね。
欲望にまみれた結果、散らかった部屋でイライラしながら過ごすのでは本末転倒です。
このような状況を「物に振り回されている」と表現しています。
これを聞いてドキッとした人も多いのではないでしょうか。
物は生き物ではありませんが、
お金も時間も空間も食う存在です。
そう考えると物を簡単に増やすと、逆に日々の生活の質を落としかねません。
だからこそ物に無頓着にならず、
物を買う時は
「子犬を飼うつもり」で考えよう
と本書は提案しています。
子犬はいるだけで癒やされますが、一緒に暮らしていくにはお金も手間も時間もかかります。
命があるかないかは違いますが、実は物も同じですよね。
今現在を楽しむために、気に入ったものだけを手元に置く生活にシフトしていきましょう。
そのためにも、物を増やさないだけでなく不必要なものを手放していく作業が求められます。
体力も精神力もかかりますが、思い切ってしっくりこないものや気に入っていないものを手放しましょう。
そうすると物に支配されていた時間・お金・空間があなたのもとに戻ってきます。
一日の区切りの良いところ(就寝前や入浴前など)の5分間に「捨てる物を探すタイム」を作ると良いそうです。
このように習慣化すると、居心地の良い時間と空間づくりが叶いそうですね。
3.持ちすぎない暮らしを手に入れると
ここまで読んでいただいた方は、持ちすぎない暮らし=不便、貧しいとは思わないはず!
「足るを知る者は富む」と言いますが、自分に合った物とそれが作り出す空間は居心地が良いのです。
広々とした空間・お気に入りのものに囲まれて、何がどこにあるかすぐに分かるから心にも余裕が出る。
時間もゆったりと流れ、空気もすっきり。
家にいても疲れてしまう、寝ても疲れが取れない、部屋がなんとなく気に入らない・ときめかない人に、ぜひ読んでもらいたい本です。
まとめ
著者曰く「持ちすぎない暮らしは生き方のレッスン」。
物相手に取捨選択・適切な判断を繰り返し行うことで、人生でも自分の判断を信じる力がつくということではないでしょうか。
物に振り回される生活から抜け出しつつある今、生き方のレッスンとして片付けに励みます。