50音の中で特に好きな音について変態的に意味なく語る(発声・滑舌が苦手な人には役立つかも)
最近ゲームやアニメで流行っている「擬人化」。
擬人化と言えないまでも
放送部に所属していた高校時代から
人並み以上に「50音」に人格のようなものを感じていました。
これ、放送部あるあるじゃないかな?
誰でも嫌いな音と好きな音があるんですよ。
ただ個人的に好きな50音について書いてみました。
本当に無意味な行動だと自覚してます。
でもずーっと書きたくて語りたくてしょうがなかったんです。
それでは行きましょう!
1.やっぱり懐の深さが違うよね「母音」
オーソドックスなものから押さえていきましょう。
ということで、母音。
あ・い・う・え・お。
日本語は母音と子音でバランスの良い発声になります。
つまり、母音が一つでも下手だと苦手な音がめちゃくちゃ増えるわけです。
私はあ・う・え・おの4つが苦手でした。
そして母音の連続「会う(あう)」や同じ母音が続く「弟(オトート)」が苦手でした。
はい、詰んでるー。
終わってるー。
実際、母音の発声を完璧にするのは簡単じゃなくて、めちゃくちゃ時間かかるんです。
口の構造に問題があれば、年単位で向き合わないといけません。
逆に口の形が良いと、なんの練習もなく難しさなんて経験せずにクリアしちゃう人もいるんですよね。
才能だよな~って思います。
でも苦手な母音を攻略できれば、それだけで一気に話し方が明瞭になります!
敵に回すと手強いけれど見方にすると、超頼りになる。
あと、母音を単体で丁寧に言うと、自分の声でもなんか癒やされませんか?
さあ、レッツトライ!
「あ。」
ほら、なんてまろやかで暖かで優しい響き!
「い。」
あ~、奥深いようでややシャープ、これがい段の魅力ですよね。
「う。」
洗練されているのに包容力もある、これは異性にモテるタイプだわ。
「え。」
おしゃれさとチャーミングさが絶妙!なんといってもこの音は発声した時の口の形が最高なんですよ、たまらない。
「お。」
これはどっしりと響く落ち着きのある大人の雰囲気。アロマで言うとウッディ系。渋いわ~。
感想は完全に主観です。
このテンションのまま次、行きます!
2.異端児で問題児だけどなんか気になっちゃうヤツ「ん」!
特殊拍・撥音という称号(?)がカッコいい「ん」。
前後の音によって姿・形まで変わるという、なんか戦隊モノヒーローみたいなやつ。
めんどくさいヤツだけど、妙に存在感があってこれが苦手だと超目立つ。
「ん」の前後の音が弱いですね
これを何度言われたことか。
もうお前いなくていいよ、ってクビにしてやろうかと思うけど
練習していく面白さは他の音よりもダントツ!
舌の位置やら息の抜き方やら色々難しいけれど、ようは
nとmみたいに微妙に音の響き方に種類があるんですよ。
そして、ハッキリと言えていないと単語全体がゴニョゴニョして聞き苦しくなるのに
逆にハッキリ言えすぎて(滑舌にも「良すぎて悪い」なんてことがある)目立つと
「んの主張が強すぎてバランス悪いです」
なんて言われちゃう。
もう知らねーよ!と言いたくなるけど
なんか「ん」って響き、かわいくないですか?
かまいたくなっちゃう。
ころころ表情変わるし、扱いにくいし、目立たなくても目立ちすぎても機嫌損ねる役者ってこんな感じなのかしら。
奥が深いね、でもやっぱりある程度距離を置いておつきあいしたいタイプです。
3.ダントツの華やかさと言いづらさ!「ら行」!
キラキラネームの常連さんである「ら行」。
とにかく華やかで明瞭に言えるとそれだけでカッケー!な音です。
人類には二種類しか存在しない。
ら行が言える人間と、言えない人間。
もちろん私は言えない人間でした!笑
大会では、だましだまし三年間やり過ごしました。
というか「ら行の滑舌の悪さを感じない」=「ら行が得意で凄いですね!」
と審査員も評価するほど、一つの基準というか地位を築いています。
「コイツさえいなければ滑舌悪いって言われないのに」ランキングでは殿堂入りと言ってもいいでしょう。
とにかく舌の使い方が難しいし、舌の厚さや長さがダイレクトに影響する音なんです。
舌が長すぎても短すぎてもダメ、厚すぎるのもダメ。
口内の広さとのバランスが悪くてもダメ。
だから大概の人は練習する価値あり、な音です。
さあ、やってみましょう。
られられられられ…
れろれろれろれろ…
らな・りに・るぬ・れの・ろの
言えているつもりが録音して聞いてみると
コイツ何いってんの?な発声になっている割合は6割超えはするでしょう。
耳が良くなってくると、余計に苦手な音を聞き分けられるようになるので
耳が育つスピードと口が育つスピードによっては
どんどん下手になっているようにも感じるモチベーションの下がる音なんです。
発声って口との構造だけでなく、自分が出している音を正確に聞き取れる耳も大事なんです。
そして、よく言われるのが
「耳と口の回路を繋げろ」!
スポーツと一緒で、
ここをこう動かすには、ここをこう使おう
ができないとダメなんですね。
声を出す・話すって一見簡単に見えるけれど、スポーツと同じくらい体との関係性が高いしそれを認識しないと上達しない。
まさに
体を楽器にして音を奏でるんです。
苦手な音を練習しているとき、頭も体も熱をもちます。
体の中が熱くなって頭もギュンギュン音がなっているみたい。
自分の体と繋がること、その面白さを苦手な音が教えてくれます。
「ら行」を練習しているとき
声という表現、体というツール、それを攻略したいと思う精神、音声表現という文化が全部自分の中で繋がるんです。
それってすごくないですか!?
泣きながらら行の練習をした記憶が今でも頭にこびりついていますが
それでも自分の体ごと課題にぶつかっていく面白さもあった気がします、今思うと。
おわりに
最後は50音からえらく壮大なまとめになってしまいましたが
とにかく50音って面白いよ~、色んなやつがいるよ!
というお話でした。
組み合わせ次第で難易度が変わるし、体の使い方も変わるなんて
下手すりゃ最新のゲームより面白いですよ、50音発声練習。
練習して損はないし、暇な時にでもためしに
あえいうえおあお
かけきくけこかこ
なんて声に出してみてはいかがでしょうか。